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2005年07月02日
反射速度
そういえばピルエットをやっていて、よく思うんだけど、落ちてくるボールの位置って回転後に確認するんだとしたら、それって反射神経の善し悪しでずいぶん成功率が変わってきそうだ。うまくなれば、投げ上げの軌道が安定して、いつもだいたい同じところにボールが落ちてくるだろうし、回転後の身体や腕の位置もだいたい一定してるだろうから、ある程度は「適当でも」できるのかもしれないけど。あと、ジェイ・ギリガンが言ってたかな、「投げあげたボールの位置を覚えてから回れ」と。ほんまかいな……、そんなんできんのかいな……。
反射神経で思い出すのがむかし教習所でみたグラフ。光に反応して素早くボタンを押すだけの反射速度テストをやると、21歳あたりをピークにして、ゆるやかーに反射速度が落ちていく様子がハッキリとグラフにでる。それで教習所的には、「だから運転歴にかかわらず過信しないで事故に気をつけましょう」ということなんだけど、そのグラフがショックで。確かそれを見たときは23歳ぐらいで、「なんだ、オレはすでにピークを過ぎてるのか」って。
ジャグリングは上達すれば目を閉じてできるわけだから、上達すればするほど反射神経は不要になってくるんだと思う。とはいえ、本人にとって一番難易度の高いトリックでは、常に反射神経が問題になってくるはず。で、にしのさんが紹介していた「エキスパート・ジャグラーの技」という研究によると、ジャグリングの「タイミング」って、
飛行するボールの項点到達から手に持っているボールをリリースするまでの時間は、どの条件でも0~0.023秒と非常に短かった(初心者では0.093秒)(大阪大学健康体育部 助教授、橋詰謙)
と、なんと100分の1秒のビミョーな世界。5ボールの練習をしていてよく思うのは、タイミングがかすかに速すぎて衝突が多いのに、それを遅らせる方向にずらして合わせられない、ということ。意図的にはなかなか遅らせられないんだけど、それでも投げていると、ふとタイミングがピタッと合う。このとき、問題になっているタイミングの差というのは、時間にすると0.02秒の数分の1、つまり0.005秒とか、そのぐらいの時間なんじゃないだろうか。
年を取ってジャグリングの習得速度が遅くなる原因でもっとも影響が大きいのは、反射速度じゃないかと、そんな気がした。
投稿者 ken : 2005年07月02日 10:21
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コメント
わ~い!そういうデータあったんですね。
さすが、西村さん!
動体視力についても、なんかデータ調べると面白いかなと。
ジャグラーの動体視力検査をして、動体視力と5ボーラーとの
相関関係とかあるかな?とか。。。
信頼性の低い情報ですが、動体視力は年齢があがっていても
鍛えれる能力だったような気がします(自分の希望もはいってる)
投稿者 jona : 2005年07月02日 16:44
何も知らずに「見て→反射」だと年齢に勝てませんが、
「投げて→見て→反射」なら30過ぎても鍛えられる部分があるような気がします。というよりは実感として鍛えられています。
手の感覚でおおまかにどのへんに投げているかを感じて、実際に目で見た時に数センチ単位の微調整だけやっているということです。
究極になると見るプロセスがなくなってブラインドになると。
ボディスローをいろいろ投げていると、やがて見えないボールが多少荒れていてもなぜか取れるようになってきます。
単なるカスケードなど見えているボールでも同じことじゃないかと思ってるのですが、実際どうでしょうか。
投稿者 にしの : 2005年07月02日 20:08
あ、動体視力といえば、ぼくはたぶん特筆すべきほど
低いはずです。「眼球震盪症」という病気なのです。
指摘されるまで、生まれてからずっと自覚症状は
なかったですし、いまも別に何も不自由していませんが、
目の動きにちょっと異常があります。視界のなかを横切って
動くモノを追いかけるときに黒目が滑らかに動かず、ぎくしゃく
します。うちの兄がパイロットになるための身体検査で
眼球震盪症と診断されて落とされた(視力は2.0)のですが、
兄弟2人で同じ症状です。両親、親類に同症状がなく、
いったい遺伝なのか環境なのか、サッパリわからないという
奇病(?)です。死ぬこともないどころか自覚症状もなければ
実害もないので研究もされておらず、原因も対策も何もわかってない
病気らしいです。ただ日本では基準に引っかかってパイロットに
なれません。アメリカなんかだとオーケーで、
F1レーサーなどの職業はやめたほうが身のためというぐらいらしいです。
で、実害はないものの、医者によると動体視力が非常に悪いと
言うんです。自覚したことはないですし、兄弟二人とも
スキーや球技はかなりやってきたし、得意なほうだったので、
「ほんまかいな」という感じです。
しかし、ジャグリングに限っていえば目玉はあまり動かして
いない気もします。視界全体で一瞬パッととらえるだけで。
卓球なんかもそうですが、動体視力というよりも、
空間での位置把握とか軌道推測の高速化といったことなの
かなー想像していました。
にしのさんがおっしゃるように、視覚情報というのは、上達と
ともに徐々に補助的な役割に回るモノなのでしょうか。
投稿者 西村 : 2005年07月03日 21:52
視覚情報そのものは比率が少なくなると思っています。
もうちょっとつっこんだ言い方をすると、視覚情報というよりは「事後情報の収集」がだんだんと補助的になる、という感じで、制御技術の言葉でいうと、フィードフォワードとフィードバックです。人間の場合始めのうちはフィードバック(見てから動く)が強くて、学習すると徐々にフィードフォワード(事前計算で動く)になるんじゃないかと踏んでいます。もちろん10対0にはならず、つねに両方多少なりとも働いていて、の上でです。
歩行の動作なんかはけっこう事前に作られていることが分かってきています。だから足元を見ていても勝手に足が進んでスッコロがったりもしてしまいますが。
新技を覚えて成熟期に入る直前くらいのスランプがあって、スッと取り落としてしまう現象がよく見られます。多分事前・事後の切り換えがそのへんで起こってるんじゃないかなぁと思ってます。証拠は不十分ですけれど。
投稿者 にしの : 2005年07月07日 00:49
フィードフォワードって、たとえば「投げたときの手の感じ」の情報から
落下点を予測するというようなことでしょうか?
フィードフォワードって、なんだかパッシング用語みたいですね。
投稿者 西村 : 2005年07月07日 17:25
あ、確かにパッシング用語みたいですね。
どちらも身近すぎて気付きませんでした。(^^;
フィードバックは時々刻々の結果情報で「次」を直すやりかたで、フィードフォワードは予め決めてしまってあとは野となれという方式です。
どちらかというと「手の感じ」を一定にするようにあらかじめ動いておくことと、手の感じから予測した移動先に動くための「身体使いを先に」やってしまう感じです。自然に身体(腕)が動いてキャッチしちゃってる、というのが一番近い例でしょうか。
もちろん、ブラインドでなければ直前の一瞬のボールの様子で修整も加わるわけですけど。
投稿者 にしの : 2005年07月07日 23:18
どこでもジャグリングでカメラ目線のカスケードに強くなりました(笑)最初は撮るたびになぜかボールが顔の前に鎮座しているという状態でした。それで後に行くに連れて頭上に大きく投げるか、手元で小さく投げるかのどちらかをするようになってました。どちらもカメラ目線だとはいってくる情報が少ないのでけっこう難しい。上達してくるとフィードバックに必要な情報量が少なくてすむようになり、フィードフォワードと渾然一体となっていくという感じでしょうか。
それにしても最後までカメラ目線の傘回しはできなかったなあ。
投稿者 くろせ : 2005年07月20日 01:08
通りすがりに失礼いたします。
眼球震盪で視力が良い人もいるのは、知っていましたが、実際は、視力が悪い人もけっこういます。
ある眼科医の先生のブログの記事番号103のページ
blog.livedoor.jp/kiyosawaganka/archives/50531998.html
と、記事番号556、557、635に先天性眼球震盪について書いていますので、参考にお読みになることをお勧めします。
投稿者 一見さん : 2008年12月28日 23:59