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2006年06月10日
Real Juggling
すでに各所で絶賛されていますが、Real Juggling、たいへんすばらしかったです。構成、ストーリー、音、光、パフォーマーの衣装・表情・メイク・ポーズ、そういったものをステージ作りのプロがやると、こうも違うのかと思いました。商業的なステージと、学生や趣味人が主体になってやるようなステージと比べちゃいけませんけどね。
個々のルーチン自体は、見たことのあるものが多かったですけど、ぜんぜん引き立ち方が違います。みんな、かっこいい。個性も引き出されているし、それでいて全体としてのまとまりもあって見ていて飽きません。ややジャグラー向けの演出や仕掛けが多くて、内輪うけっぽいところもあったのかなと思いましたが、来ている人たちの、かなりの割合がジャグラーか関係者だったようなので、それはそれで良かったのでしょうか。
(QuickTime、4.5MB)。会場30分前で、すでにこの長蛇の列! 列後方では投げてる人も……
各パフォーマーの完成度も高いなと思いました。たとえばカレー君はIJA2005ジュニアのときのような音楽とルーチンでしたが、技がレベルアップしているし、ほとんどミスがなかったように思います。完成度が高く、見ていて本当に安心感のある演技でした(まったくどうでもいいマニアックな話ですが、(6x,2x)*の拡張版のサイトスワップが気になりました。8xを投げて、下で4か4xを投げるというのを挟むようなパターン)。
森田くんはドロップが目立ったように思います。数としてはほんの少しですけど、なにせ「完璧な人」という印象が強いので、意外な気がしました。最後の7ボールでは、離陸にやや難があったのか、ボールが衝突してやり直すという場面がありました。すでに音楽が終わり、無音になってからのやり直しです。ライティングも白熱球っぽいプレーンなものになっていたので、見ている方としては、ちょっとドキドキしました。やり直しの2度目も不本意だったようで、短いランのあとボールが衝突。首をちょっとかしげます。首を振れば観客にも失敗であることがわかるわけですから、ごまかしがきく感じではありません。というか、ごまかそうという考えは森田くんにはきっとなかったのでしょう。どうするのかなと思ったら、3度目。もう音が途切れて、ずいぶん時間が経った感じします。シーンと静かに見守る観客を前に、プレーンな光のステージで、3度目の7ボール。どんなプレッシャーなんだろうかと思うと、ちょっと祈るような気持ちにもなります。それとも、余裕がありすぎて失敗したことが自分でも不思議、という感じだったんでしょうか。
3度目。ボールを目で追いながら、ぼくは「ぶつかるな、ぶつかるな」と祈ってました。もうそんなに投げなくてもいいじゃん、十分パターンは完成してるよと思ったころ、たぶん30キャッチほどした後に1個をハイトスしてネックキャッチ。完璧です。うぉぉーと会場から歓声が上がりました。プロの意地でしょうか。しかし、失敗の処理としては微妙な気がしました。ステージ全体を通して、ここだけが妙に“素”が出て浮いていたように感じました。
ほかのパフォーマーのときにも、最後のほうで音楽が途切れて、その後、大技を決めるというシーンがありました。こういうのって、ミスや、やり直しがゼロであることを前提に音楽の時間を決めるものなんでしょうか。よくわかりませんが、厳しいもんだなと思いました。あ、でも全体としては技の決めポーズと音、光がピタッと合っていて、すばらしい演出だったと思います。
もちくんの耳リング、矢部さんのビッグ・リングにも感動しました。耳リングは記述のしようがありませんが、またまた技が増えているようでした。あの飄々とした雰囲気と、おふざけ系のクールな音楽で、独特の世界観を出していました。そういえば、全員でやる幕間の演目のひとつで、IJA2004のしんげんもち君の伝説の3ボールルーチンの音楽がかかった箇所がありました。内輪っぽいといえば内輪っぽいですが、見ていたジャグラーの多くは、ああいうの、ぞくっと来たんじゃないでしょうか。うーん、もちくんのボールも見たかった。
矢部さんのリングは、ジャグリングのリングじゃなくて、断面が丸い大きめのリングです。新体操のリングかと思ったんですが、実は自作だと伝え聞きました。そのリングで衝撃だったのが、ショルダー系のパターンです。前から後ろ、後ろから前に肩にちょっとリングを引っかける感じで連続でショルダースローを投げるんですが、斜めになったリングがふんわりと浮いてるように見えるんですね。その滑らかさが、ふつうじゃない。また、表情もいいんですよね。滞りなく左右に流れ落ちるリングに、ちらっちらっと一瞥をくれるんですが、その見下ろすときの表情と視線のアングルがいいんですよ(って何かヘンなところを褒めてますかね?)。ストイックなアーティストの視線って感じです。トーマス・ディーツ好きのぼくは姿勢なんてどうでもいいと言いがちですが、この矢部さんのリングを見ていると、姿勢がパターンの一部になるものもいいなと思えてきます。ムダな動きが一切なく、「華麗」なんですよね。月並みな言葉ですけど。
桔梗兄弟のパッシングは、スピードアップが著しいです。パスが直線的、というより直線なのです。「メキシコ人みたい」「サーカス系だよね」というのを聞きました。サーカス系は広い場所で見せるので、距離を大きくとって、パスを直線的にするらしいです。ふんわりとクラブが舞う浮遊感がいいという人もいますが、見慣れないせいか、ぼくは直線系パスにけっこう感動しました。パッシングに詳しい人に言わせると、速度を上げること自体はそんなに難しくないということですが、とてもそうは信じられません。光を四方に反射する銀色のクラブが、宝石のようにきらきらと輝いているのが印象的でした。
途中、短めのスタッフを回しながらダンスする小川春香さんの演技があって、「感動した」というジャグラーの感想をあちこちで聞きました。身体表現としてはダンスってジャグリングより遙かに高い完成度を求められますもんね。ぼくはといえば、スタッフの技に所々おもしろいなと思う部分があったものの、ダンスは……、まあダンスでしたよね、という感想でしたけど……。
KAZUHOさんのクリスタルボールを使ったコンタクトは、最初は正直あまりおもしろくないなと思いました。両手を広げた2個のアイソレーションも、あまりアイソレートされている感じがないし、パームスピニングも、トニーダンカンとか、YDCの池部さんのとか、もっと激しいのを見たことがあるので、もうひとつインパクトに欠ける感じ。ところが、4個のピラミッドを使ったアイソレーションあたりからは、けっこう鳥肌が立ちました。おもしろい動きだし、難易度も高そう。てっぺんのボールが、ゆらゆらと上から下に降りてくるようなパターンもありましたが、そういうのにもオリジナリティを感じました。お昼の部と夜の部の両方を見た人の話によると、コンタクトジャグリングは、一般人比率が高かったと思われるお昼の部のほうがウケが良かったというのも聞きました。
会場で特製Tシャツとロシアンボールが売られていました。つい1個800円のボールを6個ほど買っちゃいました。ちょうど今使ってるロシアンが、すでに7個中3個ほど割れてしまっていて、そろそろ何とかしないとなぁと思っていたのでした。
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購入した特製ロシアンボール。透明なカラにカラフルな砂が。7色ぐらい売ってたかな。矢部さんが作ったと聞きましたがホントでしょうか
投稿者 ken : 2006年06月10日 23:02
コメント
あぁー動画に私の後ろ姿が長々と映ってる(^^;
後輩から「先輩が西村さんのブログに載ってますよ。」ってうメールが来て、何のことかと思ったらこれでしたか。
思わぬところで西村さんのブログデビューしてしまいました。
ちょっとうれしいです(笑)
投稿者 Imaginary(大) : 2006年06月11日 20:46
柊です。久々です。 リアル私も行きました。 1部のほうを見ました。 出演者皆さん、すばらしかったですね。
私は、桔梗崇くんが、相変わらず、すごいな~あの若さでって感じで。 見るたび感心してしまいます。
桔梗ブラザーズパッシング、速かったですね。 感動しました。 いつか、僕も自分の子供とパッシングするのが夢です。
あと、森田くん見て、ごつい人だな~って感じを受けました。
7ボールカスケード、何度か落としましたが、最後に意地でネックキャッチ 決めてくれて、すばらしかったです。
失敗すればするほど、プレッシャーのかかるあの状況で、きまるんですから、凄いですよね。 最後は見てるこっちが緊張しましたよ。
あと、青木君は、ボールを期待していたので、ちと残念でした。 あの人の技は不思議ですね。
進藤君、矢部君はエンターテイナーって感じでした。テクニックの高さに、感激感心でした。
小川さんのダンス&バトンもすっげな~って思いました。私も前にクラブのスイング系の練習で知り合いにバトンを教わったことがあったので凄いと思いました。
kazuhoさんは、コンタクトは、種目上見栄えが今ひとつだったような気がします。技術は凄いって思いましたけど。でも、最後に、みんなでクラブダブルスピンでやってる時のkazuhoさんは、すごくかっこよく見えました。 あとなんだろ、一番舞台なれしているって感じがあったのは気のせいでしょうか?
最後に出演者全員で、見送りがあったのが良かったですね、全員と握手してしまいました・・・なんだか、みんな手がでかくて肉厚な感じでしたね。ジャグリングやって行くと、そういうてになるんですかね??
長々すみません、西村さんも行かれると行っていたので、探してみたのですが、見つけきれませんでした。残念です。
投稿者 柊 : 2006年06月11日 21:46
Imaginary(大)さん、
あっ、そうだ! どこかで見たことある人だと思いながら
カメラを回していましたが、イマジナリー!
まるで追っかけをしているように背中を映してしまいましたね(笑)
見る人が見たら、「あっ、○○が列にいる!」と、知ったジャグラーの
顔がいっぱいある動画なのでした。
デビューとか堅苦しいことを言わずに、またいろいろコメントして
くださいませ。デビステの話ほとんどないですけど…… ^^;;
柊さん、
お久しぶりです。書き忘れましたが、ぼくは2部のほうでした。
桔梗崇くんは堂々としたもんですよね。技にも笑顔にも無理がなく、
ホントにあの若さですごいと思います。
> あと、森田くん見て、ごつい人だな~って感じを受けました。
> 7ボールカスケード、何度か落としましたが、最後に意地でネッ
> クキャッチ 決めてくれて、すばらしかったです。
んん? お昼の部でも落としたってことかしら?
だとすると、うーん、やっぱりちょっと演出上は難ありって感じ
なのでしょうか。ふだんの練習を見たり、話を聞いたりすると、
とても失敗するような感じじゃないのに、ステージって
違うんでしょうね。練習では落とさなかったのかな。
まあ、でも、ああいうのが逆にいい演出になるということも
ないわけではないと、個人的には思います。ジャグラーにしてみれば
それこそ「おぉー」ですし、非ジャグラーにしてみれば、
ガットーが出てきて、こともなげに7個投げるより、多少は
難易度が伝わった方がいいということもあるかも(?)
小川さんが評判いいですね。ぼくはジャグラー過ぎるのか、
それともまだジャグラーとしてあまりに技術ばかり見過ぎるのか、
割と感想は淡泊なんですけど……。うーん。
KAZUHOさんの舞台慣れ感は際だっていましたね。お辞儀ひとつとっても、
すっごい違いました。プロっぽかったですよね。全体が引き締まって
見えました。
> 全員と握手してしまいました・・・なんだか、みんな手がでかくて
> 肉厚な感じでしたね。ジャグリングやって行くと、そういうてにな
> るんですかね??
あれ、ご存じありませんでしたか?
手がでかくないと、一流にはなれないんですよ。
いや、嘘です。ガットーとかは手が小さいんじゃなかったかなー。
投稿者 西村 : 2006年06月12日 11:07