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2007年05月29日
5ボールボストンメスとか
久しぶりに非YouTubeというか、非Flash動画ですが、この「No Pirouettes 3」は見る価値がある動画です(リンク:http://www.jimms.de/noPirouettes3.avi)
5ボールボストンメスと、リバース自由の女神あたりにぐっと来ました。もうどこに転がってるのか忘れましたが、No Pirouettesシリーズの最初のビデオもなかなかクリエイティブなアイデアが満載でおもしろいものでした。えっと、どこの人たちだっけ?
2007年05月27日
ボールジャグリング入門(441)
「441」は3ボールの基本的な技です。よんよんいち、または、ふぉーふぉーわん、と読みます。数字はサイトスワップで、それぞれの数字が投げ方を表しています。4は真上に投げて、投げた手と同じ手で取る投げ方を表し、1は反対側の手に直線に投げる投げ方を表しています。従って、441は上、上、横、上、上、横という動きを繰り返します。動画を見れば、すぐに分かると思います。441とボックスは似ていますが別の技です。
441は単純で簡単な技ですが、これができると4ボールの7441がやりやすくなるかもしれません。7441ができると、5ボールの744ができ、744が上達すると7ボールカスケードが少し続くようになるのかな、と個人的には思っています。ジャグリングの技というのは、そういう風により難しい技と関連しているので、簡単な技からステップアップしていくといいのじゃないかと思います。
ボールジャグリング入門(4ボールハーフシャワー)
3ボールと同様に4ボールでもハーフシャワーができます。5ボールでも6ボールでもできます。ハーフシャワーは片側を高く投げて、もう片方を低く投げるというパターンです。
ハーフシャワーが難しいのは、高さの比率とリズムの取り方です。4ボールのハーフシャワーには大まかに言って2種類あって、それぞれリズムが違います。1つはクロスするボールの高さをほぼ同じするやり方です。高さを微妙に変えて衝突しないように投げますが、基本的には同じ高さで投げます。すると、4ボールのシンクロファウンテンと同じようなリズムのパターンになり、投げるのも両手が同時になります(サイトスワップでは(4x,4x)となります)。
もう1つのやり方は動画でやっているように高さに差をつけて、右・左・右・左と左右交互のリズムで投げるやり方です。高さの比率を1:4程度にすると、ちょうど交互のリズムになるはずです(サイトスワップでは53です)。初めてやる人は高いほうのボールが低すぎるか、低いほうのボールが高すぎて失敗することが多いようです。
実際には、今述べた2つのパターンの中間あたりという状態が存在します。実は動画のなかでぼくがやっているのは、交互に近いけど完全に交互ではないという中間的なパターンです。ぼくは交互のパターンが得意なんですが、動画では天井が低いので、あまりうまく行ってません。
中間状態だと左右の手が、非同期的というか変則的なリズムで動くことになります。個人的には、これがハーフシャワーが難しい理由の1つじゃないかとにらんでいます。5ボールのハーフシャワーにも、左右同時と左右交互というのがありますが、ほとんどのジャグラーは左右が微妙なリズムでバラバラに動く中間的な状態で投げているようです。
ボールジャグリング入門(ペンギン)
腕をひねって身体の外側に向けた手のひらでボールを取ることを「ペンギンキャッチ」と呼び、それをカスケードで左右連続してやると「ペンギン」または「ペンギンカスケード」という名前の技になります。
まずは1個のボールでキャッチを練習します。シッカリ腕をひねり、肘を入れましょう。慣れてきたらカスケード中に1回だけペンギンキャッチを入れます。キャッチ後に元の軌道に投げ出すのが意外に難しいです。ぼくの経験では低くなりがちです。また、最初のうちはボールが落ちる場所と手のひらの位置が合わずにポロポロ落とすかもしれません。ペンギンカスケードは見た目の割に難しいです。
ペンギンキャッチは、いろんな技に単発で入れることで流れにアクセントをつけることができます。例えば441やボックスのセルフスローをペンギンキャッチにできます。シャワーでハイスローをペンギンキャッチで受け取って連続で続けることも、できる人にはできるようです。
ペンギンカスケードはボールの数を増やしてもできます。4ボールファウンテン、5ボールカスケードまでペンギンキャッチする人を見たことがあります。
2007年05月26日
ボールジャグリング入門(ストール系)
身体の一部分でボールを「ストン」とキャッチする技を「ストール」(stall)と呼びます。おでことか、足のつま先、首の後ろを使うのが一般的です。つま先に落とすときは、足の親指をギュッと上に向けて指の付け根あたりでキャッチします。
ストール系に有利にボールがあります。それは、転がりにくいボールです。ロシアンボールやビーンバッグと呼ばれるものが、該当します。逆にボールの種類によっては、ストールはほとんど不可能です。
つま先でストールしたボールは、軽く蹴り上げて、再びジャグリングに戻るといいでしょう。この蹴り上げる動作は「キックアップ」と呼びます。
こめかみストールする人もいますし、姿勢を崩さずに身体の5カ所に順番にボールをストン、ストンと置いていくような強者もいます。ボールを投げるのではなく、身体に接触させたまま技を繰り出す「コンタクトジャグリング」というジャンルのジャグリングがあるのですが、コンタクトジャグラーのなかには信じられないストールをやる人が多いです。
動画の中では4ボールから1個だけおでこに載せていますが、5ボールから4ボールというのも可能です。イギリスのジャグラー、ルーク・バラージは5→4→3とボールを順におでこに載せていき、おでこに縦に3つのボールを載せてしまいます。コツは、ふにゃふにゃのボールを使うことらしいです。
2007年05月24日
鑑賞眼って何だろうか
世界ビックリ特技コンテストの場とも化しているYouTubeですが、ホントにいろんなビックリ技があるもんですね。
15年ほど前にニューヨークに遊びに行ったとき、地下鉄の駅構内でバケツを叩いている黒人ドラマーの姿に感動しました。夜の遅い時間で通行人はほとんどないのに、汗だくで一人黙々と叩いていました。
バケツの下を脚で挟んでタイミング良く片側を持ち上げることで微妙な音の違いを作ったりして独自の世界を作っていました。たくましい腕にきらめく汗が印象的で忘れがたい思い出です。
ニューヨークはすごいところだなと思いました。リトルイタリーでタキシードを着て直立不動の姿勢でギターを弾いていたギタリストも、タイムズスクエアでアクロバットをやっていた少年たちも、感動を覚える技量でした。逆に、パリに行ったときに見かけたアコーディオン弾きや、オーボエ吹きといった人たちは素人が見ても平均以下の才能しかないことが分かるほどだったりして、レベルの差が歴然としてるなと思ったりしました。パリに比べると東京のストリートミュージシャンのレベルは高いと思います。でも、ぼくが知るなかではニューヨークがダントツ。
「バケツドラマー」というのは、今ではたくさんいます。この間出張で行ったサンフランシスコにもいました。ワシントンDCにもいるようです。YouTubeで関連動画を見れば、例によってずるずると芋づる式に出てきます。
ぼくが15年前に見たニューヨークのバケツドラマーは「Larry Wright」という人じゃないかと気づきました。この動画の人です。もっとハンサムだった気がしますし、もっと「魂の叩き」という感じのエネルギッシュな演奏で、こんなにテクニカルなものじゃなかった気もしますが、まあ、そのへんぼくの脳内で記憶が変容しているのかもしれません。
別の動画にインタビューがあって、もう長らくニューヨークの地下構内でドラムを叩いていると言ってます。少なくとも奥さんと出会った13年前にはすでに叩いていたというので、15年前にも叩いていたとしても不思議じゃないです。いつも週に7日、休むことなく叩いているといいます。通勤客にもファンが多いとか。
ブロンクス生まれの彼は、子どもの頃にはホテルのようなところに住んでいて、母親がゴミ捨て場か何かで仕事をしてたので、バケツを叩くようになったと言っています。誰もやっていないようなスタイルでやってみようと思った、とも。
ということは、彼は誰かを真似たのではなく、バケツドラムのオリジネーターである可能性が高い。やっぱりぼくが見たのは彼だったのじゃないか。
ほかにも、バケツドラムには、こんなのがあります。
さて、今はニューヨークに行かなくてもストリートドラマーを見て、ちょっとした感動を覚えることができます。YouTubeはすごいですねぇ。
しかし、それってある面では寂しい話ではないかなと思ったりしました。どこに行って何を見ても、たいていのものは「ああ、見たことある」ということになりかねません。あまりたくさんいいものを見過ぎると、感動のスレッショルドが上がってしまうんじゃないかなって。
鑑賞眼というのは、本物とかいいものだけをたくさん見ることで養われると言うのがふつうですが、ジャグリングはどうでしょう? あまりジャグラーが露出してしまうと、ちょっとやそっとじゃ感動してくれなくなります。
アンソニー・ガットーがいい例です。あれほどの人でも、ここ2年ほど映像を出し過ぎたせいで、みんな麻痺してきていますよね。フランシス・ブランとかボビー・メイとか、ジャグリング史に名を残すような人たちは、残っている映像がわずかしかないので、かえって感動を呼び起こしやすいんだと、IJAのジャッジをやってるScott Selzterが言っていて、なるほどそうかもなぁと思いました。ガットーの映像が2本ぐらいしかなければ、もっとジャグラーたちは彼を尊敬するんじゃないかなと思ったりもします。
まとまりのない話ですが。
2007年05月23日
エイドリアン・ポール
イギリス人のエイドリアン・ポール君、確か12歳ぐらいだったような。10歳でジャグリングを始めて、ここ1年半か2年ぐらいで、めきめき上達しています。かなり注目株。British Young Juggler Of The year 2007にも選ばれた子です。
この夏のWJFに出ることになっていたように記憶しています。WJFで旅費を募っていたりします(http://www.thewjf.com/sponsorship.php)。スポンサーになる意味がよく分かりませんが……。
スポンサーといえば、アンパンマン顔のウェス・ペンデン君はスウェーデンのサーカス学校に申し込むみたいです。これもビデオのダウンロード代金という形で旅費と学費を募金していました。スウェーデンのサーカス学校は名門だそうで、ジャグラーは毎年だか2年だったかに1度、2人ぐらいしか取らないそうです。そこに、えーと何人ぐらい申し込むといってたかなぁ、、、、いかん、ウェス・ペンデンのインタビューを聞いたのは、2週間ぐらい前なので忘れちゃいました。
2007年05月21日
コンベンションって
欧米のジャグラーは、いつでも「juggling convention(コンベンション)」の話をしています。各国いろいろとジャグリングコンベンションがあります。ルーク・バラージなんかは、いつもいつも渡り歩いるようです。
conventionって日本語だと「大会」と訳すのがふつうなんでしょうけど、日本語の大会というのは、どうもニュアンスが違うんじゃないかと、帰り道に夜空を見上げながらふと思い至りました。
日本語の大会は、「○○大会」という風に使って、どちらかというと競技が前面に出てきます。そうでもないですか? でも、もともと大会という言葉は、たくさんの人が集うことだけを意味していて、例えば「党大会」などという言葉があります。今では、単に集まることは「集会」という言葉を使うほうがふつうで、ひょっとしたらそういう使い分けができつつあるのかもしれません。
conventionという言葉は、convene(集まる、集める、召集する)という動詞から来ています、たぶん。元はラテン語です。なので、conventionも、単に集まるということで、必ずしも競技という意味合いはないように思います。
日本でジャグリングがfestivalとなっているのは、学園祭とか体育祭のように、みんなで集まって楽しむといえば「祭り」だからでしょうね。違うかな。農耕文化が長いので、季節の節目節目に祭りを楽しむわけですね。
ああ、そんな話じゃなくて、ルーク・バラージのジャグリングポッドキャストの話を書こうと思ったのに。ここ数回のジャグリングポッドキャストは聞き応えがありました。特にトーマス・ディーツは「子どもの頃からずっと世界記録は13カスケードだと思っていた。だから9個の練習してても自分は全然だと思ってた」みたいな話とか、いろいろおもしろいことを言ってました。
ジャグリング百科のチャーリー・ダンシーは陽気なおじさんです。
あっ、そうだ、いちばん気になったのは、ルーク・バラージがWJFにコンペティターとして参加して、すごく嫌な目に遭ったと言ってることです。ジェーソンとかヴォヴァをはじめとするジャッジたちに冷笑されたというんです。いや、それどころかヴォヴァはかなり露骨にルークのジャグリングをバカにする発言もしたんだとか……。ホントかなぁ。
2007年05月19日
スピードジャグリング
これはすごい。見たことのない種類のうまさです。小さく、速く、正確です。それに高さも入れて、えぐいサイトスワップをやっています。3ボールの低さと速さは尋常じゃないです。
2007年05月12日
あなたの心にまだショーンはいますか
rec.jugglingで「いちばん好きな3ボールジャグラーは?」というスレッドが立っています(リンク)。それぞれ動画へのリンクが張ってあったりするので、まとめて見てみると驚きがあるかもしれませんよ、是非。
ステファン・シングやマサキ・ヒラノ、クリス・クレモといった名前を挙げるヒトが多い気がします。
コウメイ・アオキやショーン・マッキニーの名前があまり出ていないのが意外と言えば意外ですが、こういうランキングをやると必ず「最近見た人」が出てきて、「しばらく見てない人」は出てきません。ショーンもDVDが出た直後だったら、みんな名前を挙げたと思うんですよね。近時点効果というんでしょうか、なんか名前があったような気がしますが、心理学的なバイアスです。
あ、そういえばビクトル・キーも名前がなかったぞ。誰も思い出さなかったのか!?
会社だと、自分以外の社員の業績評価をするときに、同様の注意をされることがあります。半期(6カ月)の評価するときに、ついつい直近の3カ月の印象が強くて公平な評価ができなくなりがちなのです。
ショーンの元恋人(ショーンは3年ほど前に自殺しています、念のため)のペギーが、ショーンの名前を挙げるまで、誰もショーンの名前を出さなかったというのは、悲しい話です。去る者は日々に疎し、Out of sight, out of mind. ということですね……。
ジャグリング入門その後
YouTubeで公開したジャグリング入門のビデオですが、5ボールの動画がいちばん見られているようです。何だかんだ言って、やっぱり5ボールを練習中だというヒトがいちばん多いのかもしれません。あるいは、「まあどの程度の軌道なのか見てやってもいいかな」という感じで見られたのでしょうか。
シャッフルやチョップも、やや参照が多いですね。
実は予想通りなんですが、4ボールのチュートリアルも喜んでくれたヒトがいるようで、ありがとうというコメントが2つ付いています。アメリカ人である可能性が高いですが、どこの国のヒトか分かりません。
3ボールカスケードができるヒトって、特にアメリカにはいっぱいいますが、4ボールって、ふつうはやり方を知らないですからね。ぼくもそうでした。だから、「4 ball juggling」は検索してきて見る人がいるだろうなぁと思ったのでした。
動画の中で言葉をしゃべっていないのは、言語に関係なく分かるようにしたかったからです。日本語でしゃべって英語の字幕を付けるとか、その逆に英語でしゃべって日本語字幕を付けるというのは面倒だし、見るほうにもうざいかなと。YouTubeなら韓国人も見るでしょうしね。
あまり単体の動画としては見かけない「ファステストジャグリング」の動画と、その練習方法の動画を作ろうと思ってるんですが、いかんせん、ちょっとしか続かないし、安定感がありません……。ってわけで、模範演技してくれるヒト募集!
2007年05月05日
赤ちゃんバランス
近所の公園に散歩に行きました。天気がいいので、妻にジャグリングしているところの写真を撮ってもらいました。
ついでに赤ん坊を手のひらでバランス……。



ちょっと前まで楽勝だったのに、いつのまにか重くなったなぁ。
2007年05月04日
ボールジャグリング入門(チョップ)
「チョップ」は文字通り、斜めから腕を振り下ろしてチョップするパターンです。クラブ(ボーリングのピンのようなアレ)でやると美しく、上手な人のチョップはほれぼれします。
チョップの練習は0個から始めるといいかもしれません。まず、腕の振り下ろしを鏡で確認しましょう。ちゃんと斜め上から斜め下に振り下ろします。
次に2個から始めます。1個ずつ手に持ったところから、ブンと振り下ろします。振り下ろした手と交代するタイミングで、振り下ろした腕のやや下からボールを投げ上げます。振り下ろしと投げ上げのタイミングがポイントです。
スピード、リズム、腕の振りの勢い、振り幅などは、好みです。ゆっくりもできますし、ものすごく速くもできます(難しいですが)。自分が理想とする形に近づけるのは、ゆっくり時間をかけてやるのがいいようです。
ボールジャグリング入門(531ミルズメス)
ミルズメスの応用パターンです。3ボールに限らず、ミルズメスというのはサイトスワップと組み合わせて投げることができます。ここでは「531」というサイトスワップで3ボールのミルズメスをやっています。簡単に言うと、5は高く、3はふつう、1は低くということです。サイトスワップについて、詳しいことは、別の機会に書きます。
ミルズメスには腕の下からの投げ上げ、クロスした手からの投げ、開いた手からの投げの3種類のスローがあります。このそれぞれに対して531、315、153という3種類の投げ方ができるため、「531ミルズメス」には3種類あります。マニアックな世界ですが、ミルズメス系を極めたいなら、全部やってみるといいんじゃないかと思います。
練習は、腕の下から高く投げる5のスローを単発でやってみるといいと思います。何となく感じが分かったら、1ボールで連続して5のスローだけをやります。手の動きはミルズメスのままです。
ボールジャグリング入門(オールリリーススタート)
3ボールをスタートする方法としてメジャーなのが「オールリリーススタート」と呼ばれるものです。3つのボールを全部投げ出して、それをがばっとつかんでジャグリングを始めます。
動画はビールを飲んだ後に撮ったというのは内緒ということで……。
片手で3つ投げるときのコツはなるべくボールの高さがばらけるように投げることです。特にいちばん上に飛んでいくものは高くなるように手首のスナップをきかせます。上の1個さえ飛んでいけば、後はだいたい何とかなります。
創意工夫次第で自分なりのバリエーションが生み出せると思います。動画の中ではリリースしてクルリとその場で回転したりしていますが、この回転(ピルエット)は、結構難しく、これはこれで別途練習しないと素早く回れるようになりません。
リリースしたボールは、クローキャッチ(上からボールをつかむ)でつかみ取ったほうが、スピード感が出ていいのかもしれませんが、ぼくはイマイチこのあたりうまくできません、悪しからず。
ボールジャグリング入門(ボックス)
3ボールの「ボックス」と呼ばれるパターンです。フタのない箱のような形なります。
はじめは2個から練習しましょう。どちら側でもいいですが、まず1個を真上に上げます。上げると手が空きますから、そこにめがけて反対側の手からシャワーのフィードのようにパシッと直線的に投げ渡します。投げ上げと投げ渡しの動作は、同時にやりましょう。これを左右とも練習します。下の投げ渡しのボールを、ほとんど見ずに済むぐらいまで練習するといいでしょう。
後は左右をつなげるだけです。動画を見れば自明だと思います。
ただ、自明とは言っても、最初はボールが横にすっぽ抜けたり、真上に投げ上げるべきボールがだんだん身体から離れていったりするかもしれません。気長に練習しましょう。
上がったボールを左右交互に見るので、首が左右に動いて「キョロキョロ」するのがふつうです。
動画のなかではボックスを横にスライドさせて「山」のような字を描くダブル・ボックスも少しやっています。ボックスができるようになれば、これはそんなに難しくないので、挑戦してみましょう。
ちなみにボックスは左右のシャワーを連続して切り替えているパターンとも考えることができます。ですので、ボックスはシャワーとの相性が非常に良く、右回りシャワー→ボックス→左回りシャワーのような動きができます。
ボックスは4個や5個でもできます。やはり「コ」が90度横に寝たようなパターンです。4個のボックスは、かなり難しいです。5個のボックスが、まともにできる人は、ぼくの知る限りいません。
ボールジャグリング入門(4ボールシャワー)
3ボールのシャワー同様、4ボールでもシャワーができます。これは4個のジャグリングのなかでは難しいパターンなので、初めて4個を練習するならファウンテンから始めたほうがいいです。
4ボールシャワーは右手(利き手)に3個、左手に1個持った状態から始めます。右手からまず1個を投げ上げて、そのボールが頂点に届くちょっと前に、右手で2個目のボールを投げます。最初のボールが頂点を過ぎるぐらいに3個目を投げ、続けて素早く左手に持ったボールを右手にフィード(直線的な投げ方)します。
3ボールシャワーが200~300キャッチぐらいできるようになったら、4ボールシャワーの練習を始めるといいと思います。4ボールシャワーも、もちろん左右ともできます。
ボールジャグリング入門(シャワー)
3ボールの応用技、「シャワー」(shower)です。日本でお手玉といえば、この投げ方ですが、西洋式お手玉であるジャグリングでは、これは応用パターンです。実際、基本パターンであるカスケードよりも難易度はだいぶ高いです。
最初は右手(利き手)に2個、左手に1個持った状態から始めます。右手から1個だけ投げ上げて、そのボールが頂点に来たときに、右手で2個目のボールを投げます。で、最初のボールが左手に落ちてくる前に、左手から右手に向かってボールを斜め下に直線的に投げます。ちなみに、この直線的な投げ渡しは「フィード」(feed)と呼びます。
利き手側が100キャッチぐらいできるようになったら、反対側も練習してみましょう。両方ともできるようになったら、投げている最中に左右を切り替えることもできます。切り替え方はいろいろありますが、いちばん簡単な例を動画の中に入れておきました。カスケードとの切り替えも、動画を参考にしてください。
シャワーは4個や5個、6個でも可能です。
ボールジャグリング入門(シャッフル)
3ボールの応用技、「シャッフル」です。トランプでカードを切る(シャッフルする)ように、ボールを斜め上から反対の手に叩きつけます。
最初はカスケードから入るのではなく、ボールを手に持った状態から始める“コールドスタート”で練習するのが簡単です。右利きなら左手に2個、右手に1個持った状態から始めます。左手から1個だけ軽く中央に向かって投げあげます。そのボールを投げあげた後、斜め上にあげた右手からボールを斜め下に投げつけます。で、その投げつける動作とともに1個目のボールをキャッチします。
このとき、叩きつけるボールは1個目のボールの、ほんの少し下を通ります。下じゃなくても、実際には上でも下でも、どちらでもできます。ぼくの動画をよく見ると、上も下も通っていてバラバラです。手本としてはあまり良くないです。安定感を持ってキレイに見せるには、常に下を通すのがベターだと思います。
いきなり3個で練習するのではなく、2個を使って動きを確認しながら練習するのも手です。ジャグリングのパターンを練習するとき、パターンをばらし(ブレイクダウンし)、その一部分だけを練習するとわかりやすいことが多いです。必要な部分を全部練習してなめらかにできるようになったら、そこから全体を組み上げます。こういうアプローチを「ボトムアップ」などと呼びます。
シャッフルは、3ボールのパターンの中では結構難しいほうじゃないかと思います。少なくとも、左右で3ボールのシャワーができたほうがいいでしょう。よく見ると分かりますが、シャッフルというのは、実はシンクロシャワーとほとんど同じリズムと軌道です。
シャッフルの応用もたくさんあって、左右に交互でシャッフルしたり、ボックスと組み合わせたりできます。基本となる投げ方の1つです。ぼくは左側は練習したことがなくてできませんが、両側ともできるようにしておくと、3ボールの表現力は高まりそうです。
2007年05月03日
ボールジャグリング入門(5ボールカスケード)
5個の物体を投げる基本パターンは、3個の基本とまったく同じで「カスケード」(cascade)と呼ばれています。英語で小さな「滝」のことです。
ボールは身体の中央あたりから投げて身体の外側でキャッチします。ボールを受け取った手は下半分だけの円弧を描いて、再び身体の中央付近からボールを投げ出します。
右手で投げたボールは左手で、左手で投げたボールは右手でキャッチします。左右中央の頭の上30~50センチのところでボールがクロスしてマクドナルドの「M」ようなパターンが見えるはずです。Mをいかに小さく保つかが、ひとつの鍵です。
利き手に3つ、非利き手に2つ持って、そこからスタートします。
3つ以上のボールの握り方は、人それぞれです。流儀はいくつかあって、動画で詳しく見せているぼくの握り方は、割と一般的なものだと思いますので参考にしてください。
ボールを投げ出す順番や、逆にキャッチするときに手のひらのどの位置でボールを取るのかに関しても、人それぞれやり方が違います。そういう違いに気づいていない人もいるぐらいなので、あまり気にすることはなく、自分が自然に感じる形で好きなようにやればいいと思います。実はぼくも自分のキャッチの仕方について自覚がなく、3個目のボールは、基本的に親指の付け根あたりでキャッチしているものの、場合によっては指先で取っていることが少なくないという事実に、さっき初めて気づきました。
で、練習方法ですが、まずは5個だけ投げてキャッチする練習をしてみましょう。一定のリズムで投げて一定のリズムでキャッチします。こうやって、すべてのボールを1回だけ投げてキャッチするという動作を「フラッシュ」(flash)と呼びます。すべてのジャグリングパターンはフラッシュの繰り返しなので、フラッシュができないと話になりません。まずは、フラッシュがきれいな軌道でできるようになりましょう。
フラッシュの成功率があがってきて2、3回に1度成功するようなら、5投5キャッチではなく、6投6キャッチを試しましょう。それができたら、7キャッチ、8キャッチと増やします。続きそうな気がするなら、いきなり10キャッチぐらいしてもいいかもしれません。
ちなみにジャグリングの練習ポリシーには2種類の正反対のものがあります。「軌道が乱れたら、それは失敗の練習にしかならないから、すぐに止めたほうがいい」というものと「軌道が乱れても気にせずに、続く限り投げ続けろ」というものです。ぼくは後者のタイプですが、これは好みです。
以下は、5ボールの注意点とアドバイスです。習得の体験談の1つとして、昔ぼくが書いた「5ボール・ジャグラーになりたいぞ計画」というページも参考にしてください。
- 5ボールはむちゃくちゃ難しいです。練習密度にもよりますが、100キャッチができるまでに、早くても1カ月程度、ふつうは半年とか1年とかかかります。ちゃんと練習しないと何年もできないということもあります。
- 5ボールはむちゃくちゃ難しいです。100キャッチに到達しても、100キャッチがいつでもできるようになるまでに、100キャッチに到達するのと同じぐらいか、それ以上の時間がかかります。
- 5ボールの練習を始める前に4ボールファウンテンも100キャッチぐらいできたほうが苦労が少なくていいと思います。
- 高く投げたり低く投げたり、いろいろ軌道の高さは実験しましょう。ただ、高くしたらちょっと安定したとか、低くしたら記録が伸びたとか、そういうのは誤差というか、気のせいだと思います。でも、安定してくるに従って、軌道は高くなっていくと思います。
- 5ボールはなかなか伸びないので、3個とか4個でいろいろな技を並行して練習するといいと思います。
- 最初はほとんどの人が、右か左に回転してしまいます。これはボールが前後にぶれているからです。多くの場合、左手のスローが前に飛んでいて、それをカバーするために右手を差し出し、その結果として身体が左回りしてしまいます。これはジャグリング一般の法則ですが、「修正したいときには大げさに修正する」と効果があるかもしれません。左が前に飛んで行くのを直したいなら、意識の上では、むしろ後ろに投げてしまうのです。といって簡単に直るようなら苦労はしませんが、試す価値はあります。
- 最初のうち、軌道が横に広がっていって破綻することがあるかもしれません(これも、ほとんどの人が通る道です)。たぶん原因は、脳が手の動きに間に合ってないからです。投げるべきリリースポイントを過ぎてからボールを放しているか、ボールが指から離れる瞬間に、すっとボールの表面をなでてアングルを調整すべきところ、その動作が間に合わなくなってきて、それで徐々に投げあげのアングルが浅くなってしまうことが原因じゃないかと思います。言い換えると原因は「焦り」です。じゃあ焦らずにやれば直るかというと、そういうことではなくて、焦らずに脳の処理が間に合うようになるためには、一定時間の反復練習をやって、脳に処理回路を作らないといけません。
- 5ボールでは、いろいろ問題が出てくると思いますが、1つ1つ、自分なりに考えながら、理想の形に近づけるよう練習を続けることで、徐々にできるようになると思います。
- 体力や腕力はあるに超したことないですが、上達すれば、あまり疲れなくなるので、心配することはないと思います。
ボールジャグリング入門(4ボールファウンテン)
4個の物体を投げる基本パターンは「ファウンテン」(fountain)と呼ばれています。英語で「噴水」のことです。
ファウンテンのやり方は、「片手で2個」(ツー・イン・ワンハンド)を両手で別々にやるだけです。ツー・イン・ワンハンドは、内側から外側に向かってボールを投げます。別に左右で平行に2個を垂直に投げてもいいですし、外側から内側に向かって投げてもいいのですが、それらは応用ということになっています。単に4個のジャグリングがやりたいだけというなら別ですが、基本ができないと先々困るので基本パターンを覚えましょう。
このとき、左右をぴったり合わせて2個ずつ同時に投げ出すやり方と、リズムを半分ずらして左右交互に投げるやり方があります。左右の手が一緒に動く、2個同時投げのファウンテンを「シンクロ・ファウンテン」、左右が交互のほうを「アシンクロ・ファウンテン」と呼びます。見れば分かると思います。
4ボールの基本となるのは、左右を交互に投げるアシンクロ・ファウンテンのほうです。シンクロは、むしろ応用です。4ボールアシンクロ・ファウンテンの注意点は、
- ツー・イン・ワンハンドをたっぷり練習しましょう。非利き手側でも100キャッチぐらいできるようになってから4ボールの練習をするといいと思います。
- ボールをキャッチする音が作るリズムをよく聞きましょう。まず4投だけ投げてキャッチします。「いち、にっ、さん、しっ」と投げて、ちゃんと手元に「タ・タ・タ・タ」と戻ってきていますか?
- ツー・イン・ワンハンドで前後にボールをずらさないようにしましょう。これはすべてのジャグリングパターンに言えることですが、ボールが動くのは身体と平行な平面内のみです。
- 初めのうちは左右がくっついてきてボールが衝突したり、左手のボールが前へ前へと飛んでいったり、まあいろいろです。練習すれば、そういう癖は直ります。近道はありません。アシンクロに飽きたらシンクロも練習しましょう。
すでにおわかりのように、アシンクロもシンクロも、ファウンテンでは左右のボールが入れ替わりません。右手と左手は別々に2個ずつジャグリングをしているだけです。ですが、これが4個の基本のやり方です。非ジャグラーはアシンクロ・ファウンテンを見ても、ボールが中央で交わってないとは分かりません。これは6個でも8個でも同じで、偶数個のジャグリングはすべてファウンテン(片手で3個あるいは4個)でジャグリングすることになります。
ボールジャグリング入門(ミルズメス)
急に思い立ってジャグリング入門の動画を作っていくことにしました。ブログのエントリとして少しずつ追加して、後でまとめて見られるようにしようと思っています。
まずは、ミルズ・メス(Mill's Mess)です。
ミルズメスは腕をクロスさせたり、ほどいたりして3つのボールで「∞」という軌道を描くパターンです。以下、動画のなかでは1ボールからはじめて、ボールを2個、3個と増やしています。片側ずつ練習して、その後に左右をつなげるというやり方で説明しています。
分かりづらいのは左右をつなげる部分だと思います。3個のボールで3回投げるシーンの後に、4回投げるシーンが出てきます。これが何をやっているかというと、1つ前のパターンの3つ目のボールが落ちてきたところからスタートする練習です。
ミルズメスの注意点は、
- 「トン、トン、トン」と、なるべくリズムが一定になるように投げましょう。
- 動画のミルズメスは、やや軌道が低めです。最初はもう少し高くしたほうがやりやすいかもしれません。
- 少し身体を左右に振るとやりやすいです。まあ無理に振らなくても、練習していくうちに勝手にそうなると思います。
- 3つ目のボールが真上にあがりがちです。あまりに真上にあがると別の技のようにすら見えます。なるべくボールが内側に向かって飛ぶように投げましょう。
- 「できてる気がするけど、なんかグチャグチャ」というのは、最初のうちはどうしようもありません。練習を続けると、だんだんキレイになります。
ちなみにミルズメスには発展技や、派生技が大量にあります。もっともシンプルな発展は数を増やすことで、4個とか5個でのミルズメスも可能です。3個のミルズメスと同じ軌道、同じ手の動きでボールがたくさん並びます。ただ、4個以上のミルズメスは非常に難しく、これを書いているぼくも4個のミルズメスはほとんどできません。
ナランハ ジャグリングまつり
3、4、5日の3日間、ナランハ ジャグリングまつりが開催されますね。ジャグリングショップ、ナランハの恒例イベントです。行きたいなぁ、行けないなぁ。
特に、ジャグリングを始めたばかりの人や、これから違う道具に手を出してみたいという人にはお勧めのイベントです。日本全国からたくさんのジャグラーが集まってきてたりして、そういう人たちと交流するだけでも楽しいですよ。
天気もいいみたいだし、代々木公園にも人が集まりそうですね。
2007年05月01日
練習をほめられたら
練習中に通りすがりの人に、ほめられることってありませんか? そういうときには礼儀正しくお辞儀でもして「ありがとうございます」と言ったほうがいいと思うのです。
ぼくもそうでしたが、はじめの頃、つい謙遜して「いや、ぼくなんて全然!」とか言っちゃうんですが、こういうのは良くないなって、IJDbのコラムか何かを読んでいて気づかされました。
ほめる人には、ほめる権利があります。「権利」が言い過ぎなら、ほめる理由といってもいいかもしれません。いずれにしても、それを否定するのは、よくありません。ほめてくれた人に対して失礼です。「もっとすごい人がいくらでもいるんですよ」とか「こんなの簡単なんですよ」というのは、ある意味ジャグラーにとっては当然の反応ですが、非ジャグラーは、そんな答えを期待してほめているわけではないでしょう。
「このぐらいはたいしたことないんです」というとき、そこには「あなたは素人だからジャグリングのことを知らないんですよ」という決めつけがあります。これはとても傲慢だと思いませんか。まるでクリス・ブリスが一般大衆にウケたのを見たジャグラーの一部が「あんなのジャグリングとしては、たいしたことない」と指摘するのに似た傲慢さです。
世の中の99.9999%の人はジャグリングなんて、たまに見るだけで詳しく知ろうとも思っちゃいません。そういう人々に向かって「あなたはジャグリングが分かっていない」などというのは子どもの反応です。
少し前に、Steve Cohenというマジシャンが書いた“Win the Crowd: Unlock the Secrets of Influence, Charisma, and Showmanship”という本を読んだら似たようなことが書かれていました。ほめられたときに人々が見せる謙遜に対して、彼はもうちょっとうがった見方をしています。賛辞を素直に受け取らない謙遜というのは、実は、相手からさらなる賛辞を引き出そうとする傲慢さの現れだというんですね。
確かに言われてみれば「いや、こんなの全然!」と謙遜したときに、ぼくが内心でどういう反応を期待していたかというと「いやいや、十分すごいですよ!」とか「そんなの見たことないですよ!」といった、追加の賛辞です。ちょっとほめてもらったからといって、さらに確定的な賛辞を引き出して自分のエゴを満たしてもらおうなんていうのは、虫のいい話です。
通りすがりに練習中のジャグラーをほめる人は、どういう反応がジャグラーから返ってくるとうれしいでしょうか。ほめられて、元気づけられましたと言わんばかりに見せる笑顔ではないでしょうか。本当は調子が悪くて気分が悪いときであっても、ほめてくれた人に対して、そのぐらいお返ししたほうがいいんじゃないかと思うのでした。
本文と関係ないですが、ステファン・シングの練習風景の動画を1つ。ナンバーズも結構すごいですよ!