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2008年02月22日
日本のショーン・マッキニー
ゆーたさんの3ボールが来ましたよ! 激しい! かっこいい!
知らない人のために念のために書いておくと、このビデオのタイトル「Extreme 3ball juggling」にある「extreme」(エクストリーム)というのは、極端なとか究極のといったニュアンスで、最近、ある種のジャグリングスタイルに対する形容詞と使われることが増えてきました。エクストリームという名前を冠したジャグリング大会もあります。発端は2004年6月に29歳という若さで自殺してしまったジャグラー、ショーン・マッキニーの追悼ビデオのタイトルです。
ショーンは、3個のボールでジャグラーを感動させる圧倒的な技術力と、型にはまらないエネルギッシュなジャグリングスタイルで、ジャグリング界に多大なインパクトを与えました。日本のジャグラーの中にもファンが多く、もう死後4年近くになろうというのに、今でもジャグラーたちのインスピレーションの源泉となっています。
ゆーたさんは、ショーンのスタイルにもっとも近づいたジャグラーの1人だと思います。日本のショーン・マッキニーといってもいいし、実は世界的に見ても、ここまでショーンに近づこうとした人は少ないと思います。ショーンの元恋人のペギーにも、ぼくはYouTubeのリンクを送りますよ!
ちなみにぼくが初めてゆーたさんの3ボールを見たのは2005年の大阪JJFでした。あれは衝撃的でした。チャンピオンシップのときに、ぼくの隣に座っていた埼玉の佐々木た君が、「個人的には、チャンピオンはあの3ボールの人ですよ!」と言ったりしたのを思い出します。ゆーたさんは、この年、個人部門2位になっています。1位の小林さんのリングも美しかったですが、ゆーたさんが1位でもおかしくなかったと、ぼくもそう思ったものでした。
そういえば、ぼくが代々木公園に行き始めたのも、そのゆーたさんが練習しているらしいと聞いたからだったりします。
しかし、不思議なことに、人間というのは何でも見慣れてしまうもので、今ではゆーたさんが投げてても、「ああ、案外ぼろぼろ落とすんだな」と横目で見ているぐらいだったりします(笑) いや、嘘です! 3ボールで激しくやってるときは、ぼくはだいたい手をとめて見とれていますよ、いやホント(笑)
★追記
ショーンの元恋人、ペギーから返事が来ました。ビデオの情報を送ったのを喜んでくれたようで、ゆーたさんのジャグリングも絶賛です。ショーンの競技会(WJFでやってるやつですよね)に出てくれるといいのに、と言ってます。「あの帽子をかぶてると、すごくショーンに似てる」とも笑っています。
2008年02月19日
YouTubeチャンネル登録者が200人突破
YouTubeの、ぼくのチャンネル登録者数が200人を超えました。入門動画が喜ばれているのと、ぼくがたまにアップロードする日本のジャグラーの映像を見逃してはいけないということで登録してもらっているようです。
入門動画のほうは、だいぶ役立っているようで、ぼくの動画でミルズメスを覚えたという人がいっぱいいます。いずれ、どこかでそういう人にリアルで会って「あ、それってぼくの動画じゃないかなー」と言えるようになるといいなと夢想しています。
この間、6ボールファウンテンの練習の様子をビデオに撮ったんですが、200人もチャンネルで見てるとなると、なんかやだなぁって(笑) まあ、練習と明記しておけば誰も怒らないとは思うんですけどね。6ボール練習のアドバイスをいろいろと集めてきたので、それをまとめてみようかと思ったりしています。
しかし、さすがに月に1度の練習で6ボールなんかできるようになるとは、とても思えないわけですが……。
2008年02月14日
ジャグリングという芸術運動
ひがみ2が出たおかげ(?)で、久しぶりにrec.jugglingを斜め読みしています。トーマス・ディーツが「なんか難しいトリックのアイデアない? 次のビデオでやるから!」とアイデアを集めていたり、アンソニー・ガットーの傲岸不遜な「俺、天才だから」という態度に関連して100以上もの大量のコメントツリーが発達していたりと、相変わらずです。ヴォヴァとガットーの比較では、またしてもヴォヴァの父親が出てきて「うちの息子にいちゃもんつけるな」とか言ってます。いやまあヴォヴァに関する事実に反する指摘に対して「それは事実じゃない」と言ってるだけですが、それにしてもヴォヴァパパは、ヴォヴァの話になると、ものすごい勢いで登場してものすごい勢いでコメントを付けますね。ヴォヴァのほうは、rec.jugglingのようなコミュニティにはあんまり興味がないようですが。
相変わらずですが、なんか楽しい。ジャグリングでいちばん楽しいのは自分でやることだと思っています。自分が上達することがいちばん楽しい。今のぼくにとって、その次に楽しいのは、誰かのジャグリングを見ることそのものじゃなくて、ジャグリングコミュニティを眺めたり、それについて語ったりすることです。自分の上達に望みが薄くなった今、これはこれでいいなーとか改めて思い始めたりしています。
ジェイ・ギリガンが言ってましたが、ジャグリングという芸術はまだ歴史が浅くて、今まさに目の前でさまざまな表現形式が出てきていて、テクニックも進化しています。近代的なジャグリングが盛んになったのは、絵画や写真などに比べて遙かに最近のことで、20年とか30年、まあせいぜい50年なわけです。例えば、以下の100年前のジャグリング・サイレントムービーを見てみてください。これは1907年から1908年にかけてフランスで撮影されたものらしいですが、まあ、これを見ると、ジャグリングがある種の進化を続けているという気が確かにします。カスケードの技術レベルとかアクロバティックな動きだけを見れば、同じ人間ですから、そうそう劇的にレベルが向上しているということもないでしょうけど、それにしても過去20年の変化は大きかったのじゃないかと、そんな気がします。いや、待てよ。サーカスのトップジャグラーじゃない趣味ジャグラーが7個なげるような時代は、過去に1度もなかったですよね、きっと。
ジェイ・ギリガンには伝統的なサーカスやジャグリングと異なる、新しいジャグリングの旗手として活動してきた自負があります。実際そうだと思います。そうした新しい表現を、しんげんもちくんやマサキ様をはじめとする日本のジャグラーが引き継いで大いに発展させているのを見るのは、とてもエキサイティングでうれしいと言っています。JJF2007で体育館にあふれた、多様なスタイルを見たジェイやエリックは、それが当然と思わないで、この多様性をキープしてほしいとしきりに言っていました。日本のジャグリングシーンは多様性が特徴だそうです。誰もがクラブばっかりやってる体育館の光景というのは欧米では珍しくないんだとか。
ボールのトス、それも中途半端なナンバーズやサイトスワップしかやらないぼくが言うのもなんですが、多様性は重要ですよ(笑)
あ、ジェイがいう芸術(art)という言葉には、大げさなニュアンスはありません。別に愛や宇宙について表現するとか、そんなことじゃなくて、ジャグリングという表現形式を使って何かを表現すること、という風に言ってます。ジャグリングが目的じゃなくて、スタート地点だ、と。表現するものはジャグリングそのものでもいいし、そうでなくてもいい。ちょっと踏み出す一歩なんだとも言ってます。
表現って、発信側と受けとる側がいて、さらに文脈もあります。ひがみ2の中で、エスカレータでボールをコロコロするような表現は、モダンなジャグラーにとっては非常におもしろいです。真剣に遊んでいる感じが楽しいし、それなりに練習したのかなと分かる感じもあって拍手したくなります。ひょっとして発展性もあるかな、とも思わせます。このエスカレータコロコロって、3b different waysの地面コロコロやピアノコロコロに通じる何かがありますよね。3bdwだけじゃなくて、IJAでもステージコロコロはいろいろあります。それらは、だいたいコミカルです。
本来ジャグリングをやるべきでない公的な場所や大道具を流用してジャグリングをやるというのは、ジャグラーにとっては1つの本能のような、そういう感じがあります。そういう文脈やニュアンスを共有しているジャグラーにとって、あのエスカレータコロコロは、何か心にガツーンと伝わってくるものがあるですよ。
もちろん、ぼくが感じたそういう「表現」が、発信者の意図とずれていたり、ぜんぜん無関係である可能性もあるわけですが、それでもまあ、ジャグリングという表現形式を通して、何か意味(表現)を共有できる、というのは、そういうことなんじゃないかと思ったりします。
と、ジェイのことを思い出したように書いているのは、今まさにJJF2007のインタビュー記事を絶賛準備中だからだったりします……。遅れてます、すいません。ジェイが熱く語るジャグリング芸術論はおもしろいですよ。
2008年02月13日
ひがみ2
ひがみ2のビデオが公開されました。すごすぎて鼻血が出そうです。YouTubeのコメントに「ジャグラーが何度も何度も見ることができるビデオだ」という指摘がありましたが、本当に、そんな気がします。
出演しているみなさんは、MARRONさん(リングとか)、KOBASHUN(db97531)、SHINGO SAKATA(7up、633アルバート)、HARUKA(手の甲)、しげぞう(魔女コスプレ?)、YOHEI OTA(ビハインドザネック・ペンギン&ノールック)、SHOGO KAWAHARA(高速3b、BTBロボット)、FAKIRA(4ディア4アップ!)、KENYA YAMAMOTO(5クラブフラット)、YUKI ONISHI(7スティール、5bマルチhi-loシャワー)という感じです。違ってたらごめんなさい。YouTubeからの引用なのでアルファベットのままです。
ビデオのスタートは、こばしゅんの気合いのdb97531ですが、これは前作のひがみ1の最後で予告した「comming soon」に対応するものですね。それをちゃんと覚えていた人もいて、rec.jugglingで反応している人もいました。まだ「ひがみ」の前編を見てない人は、以下もどうぞ。
あ、興奮のあまり、rec.jugglingに勝手にポストしてしまいました。これから投稿しようとしていたのでしたら、ごめんなさい>関係者の皆様
で、ひがみ2ですが、太田さん(ジャグラーヨーチャン)の楽しそうな笑顔とか後ろ歩きビハインドザネックが、かなりいいです。いい感じで映像にアクセント的に入っていて、ひがみという作品自体が楽しめるものになっていますね。リングころころとか、エスカレータころころとかも(笑)
魔女コスプレってしげぞーさんですよね。なんか雰囲気が変わりました……、よね。rec.jugglingではcreepy(キモい)とか言われていますが、日本語同様にこれにはポジティブなニュアンスもあって、Joe Showersさんは、しげぞーさんのおかげで10倍ぐらいひがみを気に入った、なんて言ってます。
こういうのって大事ですよね。今日仕事である人の講演を聴いてきたんですが、人が何かを気に入るかどうかって、ほんの些細な、表面的なことだったりするものだという指摘に改めてハッとしました。そうなんですよね。ジャグリングとは本質的に無関係なところで、全体の印象の何割かが決まるような気がします。出演している人のスキルレベルや、内容が優れているだけでなく、こうした笑顔があるからこそ、rec.jugglingでも好意的な反応が多かったのだと思います。すごいと思うだけじゃなくて、「なんかいいなー」と思わせる何かが、ひがみ全体を通じてあるように思います。これは映像を編集した人の腕もあるのでしょうね。
念のために書くと、太田さんのやっているビハインドザネック・ノールックって、難易度は、たぶん……、えっと、けっこう高め? ですか? というのを感じさせないヒョーキンな感じがいいですね。最近あんまりジャグリング情報を追えてないんですが、太田さん、ブログやってたんですね! 気づかなかった。
白いテープを巻いたロシアンで3ボールやってるかわはらさんって、あれ、ビハインドファクトリーと同一人物? ぼく、かなり好きですよ、いまどきのジャグリング界からしたら割合にふつうの3bの動きかもしれませんが(ビハインドは違いますが)、正確で高速。リズムも軌道もすごくいい。ああいう風に投げたい……。
それにしても7ボールジャグラーが大量ですね。日本のジャグリングレベルは本当に来るところまで来たような感もあります。クラブではまだ世界のトップクラスと開きがあるような気がしますが、ボールに関してはかなりいい線いってるんじゃないでしょうか。酒田くん(がんこマン)の7ボール7アップとか、すごいですよね。アンソニー・ガットーは2年ほど前、7ボール7アップが「いつでもできる」という状態になったのは、割と最近のことだと言ってた気がします。まあガットーの「いつでも」は本当にいつでもなんでしょうけどね。
JJF2007のときに体育館や街路で撮った映像を少しだけYouTubeにアップしてるんですが、ファキラさんのディアに対するコメントが多いです。4ディア4アップとかダブルピルエットとか、かなり狂ってますよね!
これでまたJJFに行ってみたいと思う海外ジャグラーが増えたと思います。マット・ホール先生も、いよいよJJFに行きたいと言ってます。ていうか来てほしいですよね、ゲスト枠でなくても(笑)
2008年02月12日
時代は8ボールファウンテン
しばらくまた更新が停滞してしまいました。
このあいだ、2月2日の土曜日に代々木公園とマラバリに行ってきました。久しぶりにやまもと君に会ったら、また成長していてビックリです。
最初に会った中学2年生のときの印象が強いので、会う度にぼくは「背が伸びたねぇ」と言ってる気がします。中高生って、こういう台詞にウンザリしてません? ぼくは「またかよ、こないだ会ってから背なんて伸びてないよ」とよく思っていましたが、まあ大人になると、誰でもこういう台詞を口にするものなんですね(笑) なんたって、ふだん生活してて周囲にいる人たちって、みんな5年ぐらい、人によっては10年ぐらい見た目が変わりませんからね。1年や2年で身長が伸びて顔立ちも変わる人たちを見ると驚くわけです。
さて、そのやまもと君ですが、ジャグリングも大幅パワーアップ。ぼくが出会ったころは、確か「744が2回できた!」とか「94444初成功!」なんて言ってたし、5ボールもフラフラだったのに。
今や、7ボールカスケードや(8x,6)*がふつうに続いていたり、864とか激しいサイトスワップとか投げています。db97531も回収までは来てるそうです。

やまもと君
8ボールファウンテンもフラッシュは余裕で、もうちょいでジャグるなんだそうな。しかもスポーツビーンバッグのXLです。
やまもと君いわく「8ボールは、ボール同士が衝突しなければ続くんですけどねぇ」だそうです。まったく同じセリフを、やまもと君が6ボールファウンテンのときにも言っていたのをよく覚えています。まだ30キャッチ前後のころのことで、確かにボール同士が当たって終わるパターンが多かった。しかし、今や6ボールは余裕。うーん、ボールが衝突することが続かない理由じゃないってことですね。たぶん、それは結果なのではないかと。
で、そのやまもと君情報によれば、関西のがんこマンは、7ボールカスケード中に2度5アップを成功させるらしいです。日本の若手ジャグラーのナンバーズはすごいですね。
マラバリには、もう1人、激しいナンバーズ系の人がいました。中野さんです。8個とか9個を投げているので、写真を撮らせてもらいました。9個って、一瞬7個と見間違えますね。明らかにボールは多いんですけど……。

マラバリの中野さん。練習では9個ぐらいまでやっています。