the other side of my days
ご意見,ご感想,ごいちゃもんなどございましたら
NISHIMURA Ken <nis@bigfoot.com>まで。


2003/04/01(Tue) 人生の岐路だけど
2003/04/02(Wed) 長話
2003/04/03(Thu) カレー
2003/04/04(Fri) 趣味は読書なんて言うなよ
2003/04/05(Sat) 仕事で悪いか
2003/04/06(Sun) 仕事で悪いか
2003/04/07(Mon) もうすぐ生まれますって
2003/04/08(Tue) その気
2003/04/09(Wed) 有機EL液晶
2003/04/10(Thu) 体調不良
2003/04/11(Fri) 殺し文句
2003/04/12(Sat) ディカプリオ
2003/04/13(Sun) 春が来たらしい
2003/04/14(Mon) 酸は器を腐らせる
2003/04/15(Tue) 米沢の牛は別にうまくなかった
2003/04/16(Wed) ユニクロって初めて買ったかも
2003/04/17(Thu) ハートアタック
2003/04/18(Fri) 6時間でもプロダクティブ
2003/04/19(Sat) これから何ができるか
2003/04/20(Sun) 椅子ほしい
2003/04/21(Mon) 教祖様
2003/04/22(Tue) 巫山戯たカンジ
2003/04/23(Wed) あめ
2003/04/24(Thu) テレビ
2003/04/25(Fri) GWか
2003/04/26(Sat) 微妙に
2003/04/27(Sun) ゆるゆると
2003/04/28(Mon) バリ


2003/04/01(Tue)

人生の岐路だけど

3つの選択肢がある。今後10年,あるいはもっとその先の人生を決める岐路に立っているのかもしれない。でも岐路に立っていると気づく時点で,実はもう決着なんて付いてるものなんだよな,きっと。気分は高揚気味。深く考える気もしない。やっぱりぼくは動くぞ。
新たな選択肢は好感触。これはイケそうだという根拠のない自信が湧いてきた。人生には,きっと先の苦労が見えないほうがいいこともある。

2003/04/02(Wed)

長話

夕方,会社を抜け出してK氏と新宿で中華。会うたびに「あれ? まだ会社辞めてないの? なんでフリーにならないの? ていうか,せめて会社変えたら?」とそそのかす元先輩。まあ,どうなんでしょうね。そんなに簡単な話なんでしょうか。
仕事,会社とあれこれと長話。長い長い。3時間も話し込んだ,というか,なんかぼくはしゃべりすぎた。うーむ。改めて考えさせられるコトを2,3指摘されて,またまたうーむと考え込む。
会社に戻って2人のボスと,これまた長めのお話。驚きの提案。そんなんアリか。何でもアリってことか。

2003/04/03(Thu)

カレー

アジャのカレーって味が安定しない。狂ったように辛い日もあれば,なんか薄味で辛みもイマイチの日もある。っていうか,それってレストランとしては最低じゃんって気もするけど,インド大使が定期的にやってくる老舗なわけだし,むしろ味が安定しないのがインド正統ってことだろう。ちがう?

2003/04/04(Fri)

趣味は読書なんて言うなよ

原稿待ち。椅子を2つ並べ,寝っころがって読書。ああ,人に原稿書いてもらうだけって退屈なもんですね,と。あと1日早ければ,Tさんの「桜見に行きませんか?」のお誘いも断らずにすんだのだけど。
『趣味は読書。』(斎藤美奈子,平凡社) ,読了。ああ,ショック。おもしろすぎる。なんで,こういう鋭い分析を,軽いタッチでおもしろおかしく書けるんだろうか。なんで,こんなにバランス感がいいんだろうか。とりあえずファンメールを書いてみよう。
読まず嫌いのあなたのためのベストセラーガイド,と帯にある通り,話題になった本,数十万,百万部突破という化け物ベストセラーを読んで片っ端から書評(コケに)しまくるという雑誌の連載3年分をまとめた本。約3年分のベストセラー41冊を読まずに読んだ気になれたし,ああ,やっぱり別に読まなくて良かったのかと分かった本もいっぱい。いったいどういう層の人たちがその本を読んだのか? なんで受け入れられたのか? という著者の社会学的な分析がいちいちもっともらしくておもしろい。
本業が文芸評論家なんだから,別に本来の仕事をしているとも言えるけど,そういうストレートな本じゃない。ひねくれまくり。編集担当者や版元の平凡社もそうだし,著者自身もそうなのかもしれないけど,初版2000部とか3000部,よく売れて5000部なんていう世界で常に絶滅の危機を覚えつつ生きている出版関係者は,数十万部とか百万部突破とかのベストセラーを端で見てねたみつつも,「オレたちゃ,あんな本作りまへんで。読まへんで。ふん,くだらん」といった鼻持ちならん教養人意識みたいなのがあって,実際「なんであんな愚にも付かない本が売れるかね,ああ,世も末だ」とか思っている。結局この「趣味は読書。」って「こんな本がバッカバカ売れちゃう日本ってダイジョーブか? やんなっちゃうよな」という余計な心配を,インテリゲンチャな読者に提供・共有して苦笑いする本。端的に言えば「これって日本の教養の崩壊,知性の廃退じゃないのか?」ということだろうけど,そういう態度を見せたり正面から切り込んだりするんじゃなくて,うまーく茶化す手際の良さがすばらしい。誉める本はちゃんと誉めてるし,誉めるべきところはちゃんと誉めてるのも読んでて気持ちがいいし,けなす言葉のリズムが粘着的じゃない。
ベストセラーを読む「善良な読者」というのは季節の変わり目に思い出したように100万部のベストセラーとかを読んで「泣いちゃった」とか「感動しました」とか「勇気が出ました」とか「勉強になった」とか言っちゃう層だって話。それが書名の「趣味は読書。」で,これって痛烈な皮肉。いわく「善良な読者はまた,誤読,曲解,我田引水の天才だから,なんにでも感動できるんである」。
年間数冊のベストセラーを読むだけで「趣味読書」とか言っちゃう人って善良というか健全だよな,確かに。一方,これほど趣味も余暇の楽しみ方も多様化してるのに,よりにもよって本で時間をつぶすなんてビョーキだ。
本を閉じる前にふと奥付を見てみたら,発売1カ月で初版4刷りまで行ってる! もしかして,この本は万のオーダーに乗ってるんだろうか。「敗者が勝者に唾してる」感じもあるこの本が,もし初版すら捌けずに売れ残ったりしてたら,それこそ寂寥感漂う渋い本にもなったのかもしれないけど,案外売れちゃったんだ。きっと,「1冊5分で読めるベストセラーガイド」として手に取った「善良な読者」も多かったんだろうなぁ。

2003/04/05(Sat)

仕事で悪いか

土曜日。やっと届いた原稿を突っ込んで,なぜか今日もボスとアジャンタへ。カレー食い過ぎ。NYから帰国中のテレビ屋のA氏と。

2003/04/06(Sun)

仕事で悪いか

日曜日。どうしようもなくくだらない映画を1本見てから仕事へ。初校を回してプールへ。久々に2km。45分と結構ハイペース。ご飯がうまい。

2003/04/07(Mon)

もうすぐ生まれますって

淡々と再校をチェックして校了。
とある会議の最中,ちょっとYahoo! Messengerでログオンしたら,お久しぶりの人からメッセージ。返事をしたら,いきなりWebカムが! 無線LANでつながった膝の上のノートPCで,台湾の友達とリアルタイムでチャットできる時代ってスゴイよな。まるで21世紀がやってきたみたい。
会議中なので,やや焦りつつ,当たり障りのない生返事をしてると「I will be a mother.」とか言っていきなりお腹を見せられた。おーい,こっちは仕事中だって。
うちの会社の人は会議中でもPCをプチプチ打ってたりするわけですが。

2003/04/08(Tue)

その気

パソコンを買うというTに付き合って新宿へ。今どき何を買っても大丈夫ですよ,メーカーさえ選べばと役に立たないアドバイス。台湾料理「夜来香」。久しぶりに入ったけど,すっごいウマくて感動。
ルノアールでコーヒーを飲みながら,たくさん話す。仕事のこと。読んだ本のこと。話していて気が楽なのは10年来の友達だからか。と思えば,チョットしたことでお互い感情的に口をとんがらせたりするのとか,変わってないやんかと思ったり。
雑踏を黙々と歩いているようなとき,無数の人々の話し声がさざめき,酔っぱらいの叫びまで混じる中で,誰とも知らない声,なぜかあるワンフレーズだけが耳にビビーンと入ってくることがある。微妙な電波を一瞬だけ拾うラジオか何かのように,ある1つの完結した部分だけがばっちり耳に入ってしまうようなこと。
「その気もないのに男の人とごはん行くのって,どうかと思うよね」。背後から聞こえてきた声は20代前半の女性。ビビーンとクリアに耳に入った。一緒に歩いていた30歳女性のTが,ちらっとこっちを見て目が合う。その目は「言いたいことは5秒後に」と言っていた。10歩ほど歩いて,おもむろにTは言った。「ずいぶん保守的なのね……」。ぼくは「その気」ってどの気だろうってのが気になる。

2003/04/09(Wed)

有機EL液晶

東京ビックサイトで液晶パネル展。ライターとの待ち合わせ時間の予定より早く着いたので朝マック。りんかい線の国際展示場前駅を降りてビックサイトまで歩く,あのだだっ広い空間が気持ちいい。天気がいい。
液晶パネルってスゴイことになってるな,と改めて思う。中でも有機EL液晶は注目ですよ,っていうか有機EL目的で展示会を訪れたんだけど。液晶に代わる次世代表示デバイスの最有力候補として,ここ数年ずっと騒がれてはいるけど,ようやく製品レベルになるものが出てきたということろ。
ともかく明るくて色が綺麗。そして薄い! ガラスに薬品を塗布して,その薬品自体が映像を表示するようなものだから薄くて当たり前だけど,やっぱり実物を見ると衝撃がある。写真撮りまくり。初めての一眼レフデジカメ。
電子ペーパーなんかもあるし,表示デバイスというものの存在というか,表示デバイスというものに対する人間の認識,接し方は,向こう10年かか20年でごろーんと変わるんだろうなぁ。100年とか200年後に西暦2000年を振り返ると,それはグーテンベルクに匹敵するエポックメーキングな時代に見えるだろうっていう予言めいた発言も大げさじゃないと思う。
マイクと新宿待ち合わせ。カレーへ。しゃべるしゃべる。
『会社はこれからどうなるのか』(岩井克人,平凡社),読了。21世紀,ポスト産業資本主義時代の会社のあり方とは? これから日本のサラリーマンが生きていく会社とは? 会社はどうあるべきか? という問いに答えてくれる本。会社論とか会社法とかといった予備知識がないような読者も想定して,法人という法律上「ヒト」としての側面と「モノ」としての2つの側面を持つ,このまか不思議な存在の本質に立ち返り,1つずつ丁寧に論理構築していく。平明な語り口。
資本主義の根元的な原理にまで立ち戻って考えてみないと,いまの日本を覆う景気停滞は説明できないという。ぼくらが経験しているのは,景気循環による景気低迷なんかじゃなくて,産業資本主義からポスト産業主義に移行するのに手こずっているその姿にほかならん,というのが主張。90年代のモノづくりニッポンの成功は,産業資本主義にうまく適応できたことの結果であって,日本型組織の普遍的効率性によるものなんかじゃない。むしろ過剰に適応していたがために,いま現在,そのリフォームに手こずっていると。
日本型企業組織が育ってきた理由として,財閥解体とGHQ指導による戦後の産業再編や,江戸の昔から続く日本の「家」制度といった文化,歴史的側面に言及している点がおもしろい。たとえば日本の組合は産業別の組織横断的編成じゃなくて,個別企業内にとどまるけど,それは会社と雇用者の関係が密だからだけど,こういう形態を決定的にしたのはGHQに指導というか黙認があったから。戦後のアメリカが恐れたのは日本の共産主義化で,産業別組合というのは全体主義的な傾向が強い。だから,丁稚奉公から始まる古くから日本に固有の家制度の影響で生まれた会社と被雇用者の一体感というか信頼感,親と子供のような関係,そしてその帰結としての企業別組合を,GHQは「共産化よりマシ」と黙認したという。
もっとも気になったのは「組織特殊的な人的資産」の重要性。企業に勤める労働者という人的資産には2種類の異なる側面がある。1つは一般的な事務処理能力で,たとえ転職したとしても有効な能力。もう1つは特定組織でのみ意味を設備や仕事に対する習熟や,社内外に張る人的ネットワークという資産を指し,一般に転職とともに失われるもの。この組織特殊的な人的資産というものを,転職に際する給与の減少率と仮定して試算してみるという研究があって,それによると,アメリカのGNPに占める組織特殊的な人的資産の貢献度が10%程度であるのに対して,日本のそれは20%にも及ぶという話。平均勤務年数が圧倒的に長く,崩れつつあるとはいえ年功序列,終身雇用制度という日本独自の会社システムが存在したのだから,何となく納得いく数字。
法人ってのはローマ時代にまで遡る存在で,そしてこの法人という不可思議なヤツは法学史上もっとも大きな論争のテーマの1つだって話。唯名論と実念論の中世哲学の普遍論争と似たようなもので,法人という存在を見るとき,法人実在説と法人名目説の2つが対立する立場があるんだとか。で,株主主権という意識も制度も弱い日本企業というのは法人実在説的な存在。法人というのは単にヒトの集合に名前を付けたモノではなく,それは何か実体を持つ存在として我々の前に立ち現れるという立場。単なる人の集まりに名前を付けただけじゃない。
組織特殊的な人的資産を安定して保つため,労働者が安心して組織特殊的なスキルに習熟することができるために,日本の会社のそうした性質が大きな役割を果たすことになるでしょう,と。うーん。

2003/04/10(Thu)

体調不良

体調不良。むぐぐ。『海馬---脳は疲れない』(池谷裕二・糸井重里,朝日出版),読了。若手の脳研究者と糸井重里が対談。何となく糸井重里って胡散臭いと思ってたけど,このオッサンおもしろい。
頭の良くなる薬(海馬の働きを一時的に高めて,記憶力を高める)ってのを,すでにマウスの実験レベルでは作ってしまったって話はちょっと驚き。案外ぼくらが思っているよりも早く,若返りとか頭が良くなる薬ってのは開発されちゃうものなのかもねって。

2003/04/11(Fri)

殺し文句

金曜日。細かい仕事。打ち合わせ。バタバタ。
ヨーカ会で新大久保のワンズ・キッチンへ。花椒とたっぷりの鷹の爪,ナッツで炒めた激辛鶏唐揚がうまい。朝まで「殺し文句」などについて。koroshimonku.comのドメインを取りたくなった。

2003/04/12(Sat)

ディカプリオ

1日ずっとテレビ。CNNでニュース三昧。FOXでドラマ三昧。StarChannelで映画三昧。
ディカプリオの『あのころ僕らは』。不良にもなりきれないようなティーンエイジャーの青春映画。コーヒーショップで際限なくたむろす仲間たちの,けだるい会話だけで話が進む。仲間なのか,ただある時期集まったからしゃべってるだけなのか,なれ合いのような傷つけ合いのような会話が延々と続く。ちょっとした発言に理由もなく笑ったり,すぐに自尊心が傷つけられて怒ったり泣いたり。関係性の不安定さが若さの不安定さをそのまま象徴しているよう。ちょっと懐かしい感じ。全編モノクロという映像が,あの深夜から朝にかけての果てしない時間を感じさせる。小説と違って映画って心理描写はふつう難しいんだろうけど,この映画では1人1人が順にトイレに席を立ち,トイレの鏡に向かって独り言のように思いの丈を吐き出すというシーンが5分に1度ぐらい混じる。実際にトイレに立っているときだけじゃなく,トイレに立たなくてもトイレのシーンは登場する。それで,見ている側はストーリーと切り離された心理描写のシーンとしてトイレの場面を認識するという仕組み。ああこんな映画もあるんだと,その文法にちょっぴり感心。こういう撮り方って歴史のあるものなのかしら。そんな気もする。チープなドラマとか,きもい自主制作映画とかでありそうか。
とても商業的に成功したと思えない作品だけど,ディカプリオ映画のうちやっぱりそれほど成功したと思えない『太陽と月に背いて』とか『ザ・ビーチ』とかも気に入ったし,案外ぼくはディカプリオファンだったりして。傲岸不遜で酷薄な20歳を演じると,ディカプリオははまる。自分が歳を取れば取るほど,若さってのは生意気なだけで鬱陶しいモノだなと思うようになったけど,ディカプリオの若さはいい。

2003/04/13(Sun)

春が来たらしい

Mさんと待ち合わせてランチ。暖かいので公園を散歩。夕方プールへ。1600m。

2003/04/14(Mon)

酸は器を腐らせる

「酸は器を腐らせるっていうしね」と友達に言われたのが割と心に残ってて。解釈のしようによって,いろんな意味があるのだろうけど,まあ心の中に酸っぱい激烈な感情なんかがあると,人格まで駄目になるっていうこと。
というわけで,ちょっと酸を抜くためにGW明けから2カ月ほど有給休暇を取ることになった。表向きの理由(?)はバーンアウト症候群という「精神疾患のため」。なんちゃって。

2003/04/15(Tue)

米沢の牛は別にうまくなかった

「10時に研究室にいらしてください」と言われてしまったからには仕方ない。始発。いつも3時4時に寝てるので4時半起きというのは早起きなんだか徹夜なんだかわからん。新幹線で山形は米沢へ。有機EL研究で第一人者と言われる山形大学のK教授。日本で第一人者なので間違いなくいま世界のトップを走っている1人。
著書の文面ににじみ出ているとおり,K先生はサービス精神の旺盛な楽しいおじさん。「液晶なんてね,有機ELという技術が世に出るための前座みたいなものだったわけですよ。未来は有機ELにしかありません。分かり切ったことなんです。特に低温ポリシリコン液晶なんて,有機ELのための要素技術を準備するために出てきたようなものですよ」と言い切る。世間の懐疑論なんてどこ吹く風。技術的な困難さから「あと3〜5年」と予想されるてるのかと思ったけど,「もうね,技術的なブレークスルーは要らんのですよ。あとは成膜のトコだけ。これは何とかなる。2年もかかりませんよ。かけてられませんよ,そんなもん」と関西弁でまくし立てる。
誌面映えするカッコいい写真がほしいと思ってるのに,あんまり凝った構図にならない。やりすぎぐらいのポーズで,変わったアングルから撮ってもいいと思うものの,どうもカメラマンがそういう感じでもない……。やっぱり人物撮りを専門にしてるトンがった「写真家」ぐらいじゃないと,無難な写真にしかならないのかも。とか思いつつ,先生に向かって「不敵な笑みでカメラを見下ろしてください」とか注文付けまくる。
米沢駅前で米沢牛のステーキ。うーん,可もなく不可もなく。2500円ぐらいじゃあ安すぎて駄目ってことか? でも,それだったら東京でも同じじゃんね。
帰りの新幹線で『調理場という戦場---「コート・ドール」斉須政雄の仕事論』(斉須政雄,朝日出版) ,読了。知り合いにもらった本で,あんまり期待してなかったけど,コレちょっといい本ですよ。若造がフランスに武者修行に出て「苦労しました」ってだけの単なる成り上がり話かと思ったけど,この人の料理に向き合う姿勢というか哲学には,非常に芯の通った深さを感じる。実力の世界で鍛え上げられたストリートワイズと,料理や調理場で学んだ人生訓は,本人が全身全霊で学び取ったものだから誇張や曖昧さのない血肉となった思考。こういう人っているよな。なんか知らんけどこの人の頭の中はかなり正しい,と周囲に思わせちゃうような人。論理的にというより感性的に思考が整然としていてピーンと筋の通ってる人。

2003/04/16(Wed)

ユニクロって初めて買ったかも

部内会議でぼくの「2カ月お休み宣言」の発表。何となくうつむいてみたり。うーむ。
某社発表会で秋葉へ。分かり切った説明とデモンストレーションを延々と1時間も見せられるハメになったので内職モード。
秋葉から大久保通りを西へ。見慣れたようなどこにでもある街の風景が,なぜか異国に見える。わけもなく晴れ晴れした気分。新大久保のプールで1900m。50分で2kmというのは途中で少し休むときつい。お正月に立てた目標の50分で2.5kmにはだいぶ遠い。
夜,ボスとお話。やっぱり「ああ,この人おもしろいな」と思うけど,そういうことじゃないんだよな,もはや。
『かくかく私価時価---無資本主義商品論』(小田嶋隆,ビー・エヌ・エヌ新社),読了。噂の真相のコラムを3年分まとめたヤツだとかで,時事性の高さがたたって,なんか各トピックにナツメロを聞くような懐かしさがあるのがイタイ。FLマスク,総会屋,長銀,伊良部,小渕って……。AERAの吊り広告どころじゃないかなりハイレベル(?)な駄洒落の連射にグッタリきちゃうとこもイタイ。でもおもしろい。文章作法も視点も学ぶところがたくさん。

2003/04/17(Thu)

ハートアタック

先進国ならどこでも,その国の平均労働時間の長さと心臓疾患の罹患率の間には明確な相関があるらしい。ところが,日本だけが例外。例外的に日本人は健康。これが食事のせいじゃないというのは,カリフォルニアあたりで働く日本人なんかの例を見るとわかるらしい。つまり日本民族とか日本食の影響じゃなくて,日本社会に特殊な現象。
日本人は統計にある時間ほど働いてないから,というのが理由。欧米でワーカホリックといえば,競争社会で追い立てられるようにがむしゃらに働くような人々で,多大なストレスにさらされる。いつ蹴落とされるかわからないプレッシャーの中で少しでも他人を出し抜こうと頑張る。ところが日本で長時間労働している人たちというのは,ちょっと違う。畑仕事を追えて軒先で世間話でもするかのように,就業時間が終わっても「サービス残業だよ……」などといいつつノンビリと雑談したり,仲間とコミュニケーションしたりという時間が非常に長い。時間が来たらまっすぐ家に帰る欧米人と違って,飲みに行ったり食事したりなんてことまで入れると,日本人の「会社時間」は異様に長い。多くの日本のサラリーマンにとって,友達とは会社の同僚のことであり,仕事とプライベートというのに欧米人ほど明確なセンを引かないもの,ということらしい。日本のサラリーマンには,もともと仕事がそれほどストレスになっていない。
今日,21時から始まった打ち合わせが24時まで続いた。仕事の不満とかやり方の不安とか,会社や部内の体制とか,原稿の書き方の巧拙だとか,いろいろと雑談モードで延々と。こういうのって,さっさと30分で終えて帰りましょうよというのも1つの提案だけど,この余計な2時間って,もっと別の大切な働きをしてるんだよな,と思った。ぼくらは原稿作成マシーンじゃないから,ただただ生産効率を上げようとしても,どこかにひずみが出てくるのかもしれない。しかし,3時間はちょっと長いかもしれん……。ほとんどビールを飲んでない飲み会みたいな感じ。日本の組織は「和」だって話だけど。
下手にグローバルスタンダードだなんて言って,欧米の尺度で生産性を測ったら,みんなハートアタックにやられるかもしれないですよね。仕事上波長の合う同僚と仕事のやり方や内容でコミュニケーションするのって,非常にストレス発散になってるんだよね。

2003/04/18(Fri)

6時間でもプロダクティブ

天気もよく,暖かく,バイクが気持ちいい。なんと今日いつものプールへ行ったら開閉式の天井がちょっぴり開いてた。夏日だったらしい。明るい水の中を泳ぐのは,すごく気持ちいい。調子よく泳いでたら50m55秒ペースでけっこう泳ぎ続けられるようになっている自分を発見。1km18分は50m54秒ペースだから,今年の目標ラインは1つ見えたかも。2.5km50分というのも行けそうな気がしてきた。
スタバで読書。抹茶フラペチーノは21日からスタートらしい。残念。ツナサンドとマンゴーシトラスフラペチーノ。今日は外でも暖かい。
15時出社。電話,メールにペーパーワーク。ゲラチェック,原稿編集,入校,図描き,原稿書き。写真整理,レイアウト打ち合わせ。今日は話の長いネムタイ来客も,長い打ち合わせもなくサクサクと。2,3時間はかかると思った原稿が1時間で書けた。こういうのってうれしい。調子に乗ってもう1本書こうと思って周囲を見渡すと,なんかほとんど誰もいない編集部。金曜日だから? 21時,本日の仕事しゅーりょー。終わり終わり。終わりでいーんだ。

2003/04/19(Sat)

これから何ができるか

朋有り,遠方より来たる。って,朝8時半に来るなよとも言えず,大阪から深夜バスでケンタロウが遊びに来る。サンフランシスコで1カ月ぐらい同じトコにホームステイした元ハウスメートにしてクラスメートで,まだ24歳と,ぼくより8歳も若い。
それにしても,もう社会人なんやし超大手の銀行マンなんだし,なんで深夜バス? 新幹線で来いよ,と思ったら驚愕の安月給。すまん,ケンタロウ書いてもうた。そうか,これがいわゆる本当の社会人というか,昔ながらの日本の大企業の勤め人って感じなんだなと話を聞いていて改めて思う。勤続2年なんかじゃ組織の歯車だし,丁稚奉公もいいところだって。終身雇用制度を前提に成り立っていた人事システムって若者には酷だ。3年やったら,さっさと見切りを付けて,渉外弁護士でも外交官でも目指したほうが正解やで,ホンマのとこ。
自分より若い人が「たとえばxxxしてxx年かかったら,そのときオレはもうxx歳近いで」と,自分が何かをやるには歳を取りすぎたんじゃないかということを気にするのを聞くと,逆説的だけど,ちょっと勇気が出る。ぼくから見れば24歳から3年を勉強だけに費やすとしても,そんなの全然アリだと思う。まったく同じロジックで,40歳の人から見たら,32歳のぼくが3年を修行に費やすとしても,それはアリに違いない。「ぜんぜん若いねんから何だってできるよ」。10歳以上年上の元上司に言われたのと同じようなコトを,ぼくは10歳近く年下のケンタロウに言っていた。
いや,確かに40歳を過ぎると条件は厳しくなるので,この論理はいつまでも正しいわけじゃない。44歳の元上司は「ぼくの年齢で転職するとか何かを始めるのは厳しい」と言った。でも,もしかするとこれも,やっぱり思いこみじゃないだろうか。54歳から見れば44歳だって「なんだってできる」という話なのかもしれない。
結局,何かをやろうと思ってアクションを起こせるかどうかというのは内的・外的要因で発生するエネルギーの問題であって,そこに年齢なんてあんまり関係ないんじゃないだろうか。いや,そのエネルギーこそ年齢の関数じゃないかと言われればそうかもしれないけど。
アジャンタでいつものカレーを食ってから,プールへ。2500m。着替え中,隣のロッカーを使ってたムキムキ系のハゲ頭(ちょっと怖い)が,電話を取ったとたんに甘えん坊言葉をしゃべりだしたのでビックリ。「xxちゃんさぁ,オレもうサンジューナナさいって,ちょっぴりかなしぃーよぉ」。なんだ誕生日だったのか? 「うーん,今日ね,朝から泳いだけんね」。あれ,九州のほうの言葉? 「でもねぇ,いちまんごせんぐらい泳いだんだよぉ」。なにーっ,15kmか!! そんなに泳いだのか,この赤ちゃん言葉のハゲ頭は!

2003/04/20(Sun)

椅子ほしい

小雨の中,大久保のスポーツセンターへ。懐かしの通学路をテクテクと。休日は人が多くてかなわん。遅い人も速い人もごちゃ混ぜで泳いでるので,ペースが乱れがち。でも,とうとう1000m20分の壁を切って19分10秒。前を泳ぐ邪魔なのがいなければ19分も切れそうだ。50m60秒というペースなら楽に泳ぎ続けられるようになったと思いつつ合計3km。
コードレスアイロン購入。6980円。これでやっと水漏れするアイロンとさよならできる。10年も使い続けてきたけど,合計するとこいつは何kmぐらい走ったんだろうか。といってもアイロンが必要なものなんて,ほとんど着ないけど。
夜,Tさんと中華。クンポウがうまい。ロッキングチェアの話に。いい椅子が欲しいよな。マンションも欲しいけど。

2003/04/21(Mon)

教祖様

経済産業研究所のセミナー「インターネット時代の著作権」。GNUのストールマンが来るというので一応のぞきに。ストールマンは相変わらずの教祖様ぶり。ほえるほえる。周囲を苦笑いさせずにおかないような発言や態度のある彼だけど,それでもやっぱり彼のように信念を持って15年も1つの運動を展開できるのってスゴイこと。実際に成果も出していて世の中に多大な影響を与え続けているというのは,もっと評価されていいと思う。LinuxはGNU/Linuxと呼ぶべきというのは,そのとおりだ。
しかし,プログラムを著作権で保護するかどうかって議論には,やっぱり違和感がある。やるなら特許だと思う。で,どこまで守るべきか,どこまで共有するべきかという議論をやるべきだと思う。バランス論だよな。何もかもGNUというかGPLほど過激なのにするのが必ずしも最善とは思えない。
会場でNamazuのTさんに声をかけられる。いつの間にかS社をやめていたらしい。と立ち話をしてたら,元GH社→SM社→I社で,現在Kの「ギョーカイ渡り鳥オンナ」と言われるTさんに声をかけられる。と立ち話をしていたら,後ろに座っていたのはライターのNさんだった。面識はないけど,どこかで見た顔だと思った。なんだか狭い世界だなと思ったり。

2003/04/22(Tue)

巫山戯たカンジ

誤変換で気づいたけど「ふざけたやつ」というのは「巫山戯た」と,そんな字を当てるらしい。
ダイエットの法則が「消費エネルギーを摂取エネルギーより大きくする」というたった1つに集約されるのと同じことで,部屋をきれいに保つためには部屋が乱れるより速く掃除をするしかない,というたった1つの真理に集約される。しかるに日常生活において消費エネルギーを増やすことはほぼ不可能。部屋の乱れというのはエントロピー増大の法則に従うのでこれも制御はできない。
とすると,やることは決まっている。ダイエットでは摂取エネルギーを減らすこと,部屋掃除はこまめにやること。それ以外に解決なんてないのだ。
理論は完璧だ。しかし部屋は荒れたまんまだ。

2003/04/23(Wed)

あめ

小雨降るなか新橋へ。某社取材。ライターM氏とごはんと打ち合わせ。夜,ライターA氏と打ち合わせ。疲れ気味。
NCSA Mosaicは10周年らしい。そうだったのか。Web登場から10年か。

2003/04/24(Thu)

テレビ

来客。テレビで撮られた。カメラに向かってしゃべった。

2003/04/25(Fri)

GWか

GWって飛び石らしい。

2003/04/26(Sat)

微妙に

午後仕事。夜プール。なんだか疲れた。
4日+35日分の休暇申請。GWが明けたら2カ月弱の長期休暇だ。って,もちろん休むわけじゃないけど。

2003/04/27(Sun)

ゆるゆると

夜,渋谷で待ち合わせてYさんとコーヒー。なんでか仕事のグチばかり。

2003/04/28(Mon)

バリ

暖かくいい天気。バリ島にでも行きたいなぁとガイドブックを眺めたり。

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NISHIMURA Ken <nis@bigfoot.com>